大宮東ローターアクトクラブのチャーターメンバーであり、生き字引であり、ローターアクトの重鎮。
皆さんHafa Adai(こんにちは)!
地区会計・次年度RA代表の河本です。
今回は先日行ってまいりました、第29回全国ローターアクト研修会のご報告になります。
第29回全国ローターアクト研修会
- 開催日程:2017年4月15日(土)・16日(日)
- 開催場所:グアム
- 開催地区:第2750地区(東京南部)
- 開催テーマ:「time to THINK,time to ACT」
年に一度、全国33地区のローターアクターが一同に会し、研修会、及び代表者会議を行う場。
普段遠く離れているアクターとも交流でき、新たな関係を築くことのできる貴重な場でもあります。
1日目:グアムに集う日本のアクター達
私たち2770地区は一部を除いて公式ツアー日程で参加しました。
私も金曜日の仕事終わりにそのまま成田へ。
深夜2時近くに現地に着きましたが、休む暇はありません。
1日目朝7:30からの代表者会議
RA委員長の井川さんとも合流し、会議に出席してまいりました。
前年度決算や2年度後の全研開催についてなど、決議・協議事項は多岐に渡りました。
そしてそのまま開会式へ。
ガバナーはもちろん、副州知事の方がいらっしゃるなど素敵な開会式でした。
全国のアクターがグアムに集うというのはとても不思議な感覚でしたが、同時にとてもわくわくしました。
当地区からは新人アクターの橋爪君(浦和北)を含む6名が参加。
井川さんもご参加ありがとうございます^^
研修(1):現地RACの活動報告
研修(1)は現地マリアナローターアクトクラブが行っている活動報告会でした。
環境が違うとプロジェクトの内容や進め方が違うということで、沢山の活動を紹介していただきました。
どれも確実に成果を出しているものばかりで、日本のローターアクトでも活かせそうなものもありました。
発表された主なファンドレイジングプロジェクト
- マラソンチャリティイベントを開催
- ダンスイベントなどで寄付を募る
- 1,000ドルをサイパン台風で被害にあった子供の文具費として寄付。→実際にサイパンに届けに行ったアクターの渡航費などは自費。
- 親と一緒に住めなくなった子供への支援プロジェクト
- 寄付金600ドルを子供の学校用品に。
- 寄付品をアクターでパッキングすることでメンバー間の親睦も生まれる。
- ポリオプロジェクト
- セルフィーをするときポリオ撲滅のポーズをしてもらい、1セルフィーにつき1ドルを寄付。
キミはいつロータリアンになってくれるの?なんていう現地ロータリアンからの質問も飛びました笑。
研修(2):PDCAサイクルを使ったチーム対抗戦
PDCAとは…
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。
(wikipediaより)
研修内容は色んな地区で構成されたチームでチェックポイントを回り、問題を解き、点数を稼いでいくというものでした。
チェックポイントは距離的にバラバラで、全て回るのか、もしくは高得点のみを回るかなど作戦を立ててから動くのが重要となってきます。
私のチームは現地アクターのScottが大活躍。
作戦を立て、お昼を食べ、いざ出発!
…暑い。
誰のせいでもない。ただひたすら暑い。
問題を持って待機している2750地区アクターも暑そう。
それでも問題(全て英語)を解き、途中ですれ違う他チームとも励まし合いながら2時間歩き続けました。
英語や日本語を織り交ぜながら、時にはGoogle翻訳にも活躍してもらって行動するのは、「はじめまして」が多かった私のチームにも一体感が出た気がします。
こういったのもアクトの魅力なのかなと感じました。
閉会式を終え、休憩をはさんだあとは・・・
懇親会!
日が沈んだ後はキャンプファイヤーやファイヤー ダンスなど、盛りだくさんの懇親プログラムで終了しました。
2日目:チャモロ文化と太平洋戦争を学ぶ
2日目はコースに分かれて施設やポイントを巡りました。
私が行ったコースは「太平洋戦争コース」。
歴史資料館や慰霊碑がある丘、防空壕が残されているラッテ・ストーン公園を回り、
戦争がグアムに及ぼした影響と被害、残していった爪痕などを学びました。
そして巻き込まれていった現地チャモロ人の人々。
血を流して争うことが悲しい現実しか生み出さないことが分かる研修でした。
余談ですが、歴史資料館でスタッフとして居た男性とは慰霊碑があるニミッツヒルでも再会しました。
普段は学校の先生として働いて、休日はパートでこの仕事をしているとのこと。
遺族などの要望で慰霊碑に刻まれている亡くなった方の写真を撮りにきたところでした。
「この仕事がとても好きだ」と言ったその言葉の背景には、
戦争の歴史に対する想いが感じられました。
そしてこのコースを持って研修は全て終了。
私たちは帰国の途につきました。
初めての海外での全国RA研修会
参加者として不安なことはありましたが、とても良い研修会だったと思います。
何よりも主催の2750地区RAの皆さんに感謝です!
ありがとうございました。
最後に参加者のコメントをどうぞ!
1日目のオリエンテーリング研修では、他クラブのアクターと交流を深めることができました。
2日目のグアム学習ツアーで印象に残ったのは昔チャモロ人が使っていたラッテストーンという家の土台の跡です。チャモロ人は手先器用でバナナの葉っぱで帽子などを作っていたそうです。私はバラの花と鳥を作っていただきました。宝物です。
今回の研修はとてもいい経験になりました。
メインプログラムでは現地のアクターと共に言葉の壁を越え、一つの物事を計画・達成するという得難い経験を、 2日目の太平洋戦争ツアーでは、事実に対して、立場による解釈の違いやそれを踏まえた上での相互理解の重要性を学びました。
2750地区の皆様、本当にありがとうございました!
アクトに所属していると、日本の他地域のメンバーだけではなくて、海外のメンバーとの交流ができるということがものすごく価値のあることだなと感じ、この環境にいるからには最大限うまく活用していくことが大切だと思いました。
企画、準備、運営をしてくださった方々、現地の方々、本当にありがとうございました!
企業や銀行とも協力したという点について、ロータリーやローターアクトの知名度は高いのかときくと、グアムは小さな島なので、コミュニティ内でのロータリーの認知度も高く、企業も活動に協力的だと答えてくれました。代表者会議で話し合われた、「全国一斉のアクトの日の活動」も実現されれば社会的PRになり、将来的には協賛してくれる企業も現れるのでは、と思いました。
グアムの青い空と、さんさんと照りつける日差しに負けじと鮮やかに咲く花々と緑色の木々、どこまでも透明な海の中で、普段コンクリートや鉄筋に囲まれた中でしか会うことのない仲間と一緒に研修会に参加できたのは、今回多くの困難にぶつかりながらも邁進してこられた田嶋実行委員長はじめ2750地区の皆さんのおかげです。
ありがとうございました。
しかしながら、歴史に残る海外での「全研」が成功し、2750地区としてのアイデンティティをさらに強化されつつ、グアムとの親善、国際交流が加速したことが伝わってきて、うらやましいと思うと同時に、そう思わせるだけの魅力ある全研を作り上げた2750地区の皆様には最大限の称賛をお送りしたいと思います。
個人的に今、ここ数年で最も「旅行熱」が高まっているし、帰ってきたみんながとても楽しそうなので、今となっては学校休んじゃえばよかったかとも思いましたが(笑)、また今度グアム訪問の機会を見つけたいものです。とりあえず無事でよかった〜。いくら治安がよくて近いとはいえ、外国ですからね。みなさまお疲れさまでした!